2021年4月・5月に読んだ本まとめ
こんにちは! minijumboです。
今回は積ん読消化回。先月更新できなかったので2ヶ月分まとめて感想を書いていくよ。
積ん読も減らないし、感想を書くのも積んでしまっている。読んですぐアウトプットしないから…。まぁとにかくいってみましょ。
・CASE革命 / 中西孝樹 / ★★★★★
自動車ビジネスのお勉強の本。ちなみに2月くらいからちょっとずつ読んでた。
かいつまんで言うと、これまで自動車産業のヒエラルキーの頂点に立つのは自動車メーカーだったけど、CASE(コネクティッド・自動運転・共有・電動化)の普及によって自動車はオンラインサービスの一部になり、結果的に自動車メーカーはIT企業に従属する存在になるかもしれないよ、って話。
ビジネスでのヒエラルキーが一段階下がるってことは、利益が出しづらくなるってことね。僕も自動車関連のソフトウェアの開発をしてるので他人事ではない。僕自身、自分の仕事が商流のどこに位置するのかってあんまり考えたことがなかったから、すごく勉強になった。
どの章も、豊富なデータと筋の通った意見によって構成されていて、納得感を持ちながら読みすすめることができた。転職活動の面接での話のネタにもなったし、そういう意味でもこの本は読んでおいてよかったと思う。むしろもっと早くに読めばよかった…。
・麦元三歩の好きなもの / 住野よる / ★★★☆☆
3月に読んだ「また、同じ夢を見ていた」が良かったから、同じ作者さんでもう一冊読んでみた。今回は、ちょっと鈍くさくてマイペースな女性主人公が、日々の出来事に一喜一憂しながら過ごす話。
面白いのは面白いんだけど…。
主人公が仕事をミスするシーンが多くてイライラする…。
前仕事で似たような人がいたのを思い出しちゃったんだよね。本の中の話だし、気にする方が悪いのだけれど、素直に物語を楽しめなかったので残念だった。どういう心理状態で読めばいい本なのか分からなかったのでおすすめ度もちょっと低め。でも住野よるさんの本はもう一冊くらいトライしてみたい。
・泣くな研修医 / 中山祐次郎 / ★★★★★
外科の研修医が、交通事故の負傷者やがん患者との対峙を通じて自分と向き合い成長する話。これは最近読んだ小説の中では抜群に満足度が高かった。
医療現場の緊張感や、延命するかしないかの選択におけるある種の「ドライさ」がはっきりと書かれていて、普段全然違う生活をしてる僕は興味津々って感じで読み進めちゃった。
巻末の解説でも紹介されていたんだけど、本文中で印象的なフレーズがあった。
『外科医たちはいつもそうだった。余計なことは口にしない。無駄口がないことで、発言全てに意味があることになる。』
この文は医療現場を端的に表すもののように思うし、何よりこの人の文章自体、簡潔で読みやすすぎるのだ。冗長な言い回しや比喩表現が少ないせいで、壮絶なシーンであっても淡々と進行している印象を受けた。
実際の医療現場でも、ひとつの事象に一喜一憂してる暇はないのかもしれない。あるいは、普段しょうもないことしか考えてない僕には、お医者様の苦労など分かるはずもないということか…。
それでも、新人時代の無力感や葛藤には共感するところがあって、とても読み応えがあった。続編もあるみたいなので、買ってみようかな。
・義妹生活 / 三河ごーすと / ★★★★☆
……違う! 違わないけど違うんだよ。ブラウザバックしないで!
確かに、今まで真面目に車や仕事ついて語ってた奴と「義妹生活」を読んだ奴とは同一人物なんだけど、変な目で見ないでほしい。
別に妹モノが好きとかじゃないのよ、本当に。ただ絵がかわいいラノベは見ちゃうのよ。
内容は、親の再婚で義兄弟になった高校生2人の「特定の1週間を日を飛ばさずに書く」というもの。コンセプトが明確でけっこう良い試みだと思った。お互い不必要に干渉しないことを良しとしつつ、でも日々のやり取りの中で距離が縮まっていく…みたいなのは読んでて楽しかった。でも時間の流れを細かく追ったからこそ、ラストの展開はちょっと唐突だと思ったな。
妹さん、見た目はギャルだけど中身はクールでドライね…。いいじゃん。。
ちなみにこれ、コンテンツとしてはYouTubeチャンネルから始まっている。作業用BGMのライブ配信(小説2巻で話題として出てくる)をしてくれていて、実はけっこうお世話になっている。
っというわけで4月5月に読んだ4冊の感想でした。
6月は、IT系の本+小説を1冊ずつくらい読みたいっす。
※現在の積ん読:???(引っ越しで整理中につき不明)
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