2022年8月に読んだ本まとめ

こんにちは、minijumboです。 今回は積読消化記事。 毎月投稿のはずなのに不定期になりつつある… 8月分と9月分、連続投稿です。 8月に読んだ本は5冊、今年の通算は57冊になりました。 ハーバード式 脱暗記型思考術 / 石角友愛 / ★★★☆☆ ・高校からアメリカに留学し、現地で就職した女性によるアメリカ式教育論 ・調査課題や、自分の意見を求められる授業が多数。論理的な思考力を求められる ・印象的だった話題…「勉強はそれ自体が目的になる。何を学ぶかを選び、挑戦する勇気が必要になる」 ・「showcase myself =他者から評価されるには、ただ成果を出すだけでなく、成果をしっかりアピールする必要がある」 ・まさに社会生活を学ぶ教育 明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件 / 鈴木敦秋 / ★★★★☆ ・ある心臓手術の事故を巡っての、遺族と病院それぞれの対応を追ったドキュメンタリー ・遺族の父は歯科医であり、事故により娘を失った悲しみに暮れつつも、医療の不完全性と原因特定の難しさにも理解を持っていた ・病院は、当時は説明責任を果たすことに消極的だったが、この事故による遺族や世間からの働きかけをきっかけとして、患者や遺族に寄り添うための改革に着手した ・患者や担当医師、病院の管理職など多くの人物に対して深く取材されていて、互いにどう歩み寄ろうとしたかが記録された良いドキュメンタリーだった 小説の読み方 / 平野啓一郎 / ★★★★☆ ・小説家による、小説の読み方の解説本。名作小説を、執筆の技法にも触れながら評論する ・小説の文章は、大きく2つに分けられる。2種を使い分けながら読み手に情報を伝えていく 主語充填型…登場人物の性格など、設定情報を補完する プロット前進型…登場人物の行動描写などによって、ストーリーを進める ・小説は何かしらの「アポリア」が主題となっている。(解決のつかない難問。死刑制度の是非や、現実と知覚世界の相違など) このアポリアの内容が読者を引き付ける ・アポリアの話は納得。これからの小説の読み方がちょっと変わるかも 十五歳の課外授業 / 白河三兎 / ★★☆☆☆ ・平凡でちょっと独りよがりだった中学生男子が、周りの人の考え方に触れて少しずつ変わっていく話…なんだけど内容が結構エグい ・うーん、ちと対象年齢が低かったかな…...