2022年2月に読んだ本まとめ


こんにちは! minijumboです。

2月の積ん読消化記事。更新が遅くなってしまった…。
記憶が薄れないうちに感想残しておかないとと思いつつ、次の本に手を伸ばしがち。



2月は6冊!

将棋の子 / 大崎善生 / ★★★★☆

プロに昇格せずに奨励会を去った棋士「成田英二」にフォーカスを当てている。
快進撃の羽生世代に白星をかっ攫われ、奨励会退会後は故郷の職場を転々とし、借金が重なり、それでも将棋に打ち込んだ経験を糧に生きていく…
トンネルの中で光が一筋差すような希望の話だった。

そういえば僕は中学の時将棋部だったんだよね。
今から思えばそんなに真剣に活動してなかったけど、それでも何回か本気で指した記憶がある。
あれに毎日向き合うって相当な才能と努力がいると思うな。
命を燃やすような経験って尊いね。


ジェノサイド 下 / 高野和明 / ★★★★★

これは面白かった!
上巻を読んでいて、超人類が何考えてるか分からない(ストーリー上明かされない)うちは恐怖をおぼえたけど、下巻で超人類の手の内が分かってくるうちにそちら側に立ちたくなっていった…これ全部仕組まれてるんだろうなw

もうひとつ印象に残ったのは、終盤での人類学者のセリフ。

「君には気の毒だが、ペンタゴンの作戦には協力できん。新しい人類が現れたのなら、それは喜ばしいことだ。
現生人類は、誕生から二十万年を費やしても殺し合いを止められなかった哀れな知的生物だ。
殺戮兵器をかき集めて脅し合わなければ共存できない、この現状こそが人間の倫理の限界だったんだ。
そろそろ次の存在に、この星を譲ってもいい頃だと思うね」

僕がこの本を読んだのは、ロシアのウクライナ侵略が報道され始める前だった。
その時点でもこの言葉はすごく印象深かったけど、今になって尚更この言葉が身に染みる。
本当に人間は恐ろしい。共食いをする動物のほうが、死者を命の糧にするだけマシというものだ。

しかしこの高野和明という作家さん、ストーリーが「壮大かつ緻密」でホントすごかった。また別の本も探して読んでみよう。



冬の朝、そっと担任を突き落とす / 白河三兎 / ★★☆☆☆

教師の自殺のあと、残された生徒たちがそれぞれの罪悪感と向き合う話。
登場人物のクセが強すぎて、ちょっとついていくのが難しかった。

あと最後の最後に先生が死んだ理由が分かる…んだけど、死ぬほどの理由か? 腑に落ちず。終始よく分からないまま終わってしまった。



今、きみの瞳に映るのは。 / いぬじゅん / ★★☆☆☆

とある高校でのリアリティショー撮影のため、生徒が全員コンタクトレンズ型のカメラを着用し生活する…という話。
自分の視界がテレビで共有されるストレスと、登場人物それぞれが抱える悩みのストレスが重なって、ついには取り返しのつかない行動に出ようとする…でもこのテレビ番組の裏には秘密があって…?

うーん、あらすじ書いててもよく分からんな。ネタバレで全部書いてもいいんだけど、正直よく分からんかったのよね。。

群像劇形式の作品で、一人ひとりの心情にフォーカスを当てつつ謎解き要素も入れるのって、結構難しいのかもね。その点、辻村深月の本なんかは、核心的な謎部分を途中では見せず、最後にいきなりひっくり返してくる。だから読みやすいし意外性もあって面白いのかな。
ってことで次は今月の辻村深月本。



名前探しの放課後 上-下 / 辻村深月 / ★★★★☆

数カ月後に死ぬ未来にある「誰か」の死を阻止するために結束する高校生たちの物語。
上巻は穏やかな展開だな〜と思ってたら下巻でのどんでん返しがえげつない!
高校生の細やかな感情変化に寄り添う話かと思ってたけど、「サクラダリセット」と同じ系統だ、と、どんでん返しされた後から気付くw 

それにしても高校生にしては頭良すぎない? と、前に読んだ「ぼくのメジャースプーン」と同じ感想が浮かんだ。でもこれも後から当たり前だと気付くw
なんせメジャースプーンの登場人物が出てきてたからね。ここで話がリンクしてるのか!と本当にびっくりした。
またしても辻村深月にやられてしまったな…。


というわけで、ここまでが2月の読書感想文でしたー。

ふむ。
講談社文庫の辻村深月シリーズもだいぶ読み進んできたな。

ここしばらくの積ん読消化記事を見返してみると、だいたい毎月、朝井リョウか辻村深月のどちらかが居る。
その他はいろんな人の本をつまみ食いしてる感じだね。
武田綾乃、上橋菜穂子、高野和明あたりはもっと色々読んでみたいな。

お気に入りの作家さんが見つかると読書のモチベーションになるね!

3月もいろいろ読んでいきたいと思いまーす。

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