2022年1月に読んだ本まとめ


こんにちは! minijumboです。
2022年もいっぱい本読んでくぞ! ということで1月の読書感想文。


年が変わったので、サムネ文字の色を変えてみました。笑
そんじゃいってみましょ。今月は7冊です。


・死亡フラグが立ちました! カレーde人類滅亡!?殺人事件 / 七尾与史 / ★★★★☆

ちょっと前に読んだ「死亡フラグが立ちました!」の続編。オカルト雑誌のライターとその友人が、わけのわからない方法で命を狙われるドタバタコメディ。あんまり読むつもりなかったけど図書館に置いてるのを見つけたから借りてきた。

今回は前と比べて登場人物が多くて、前半は全然関連が分からない人たちそれぞれの視点で話が展開する。脈絡がなくてちょっと読むのに時間かかった。

後半はそれらの登場人物が交錯するんだけど、そこからは急展開でドタバタ忙しない。伏線を惜しげもなく使い捨てていく潔さ、なんか癖になってきたな…w
タイトルのカレーの話とかほぼ無いに等しかったからな。ここまで徹底されるともはや文句もない。面白かったです。


・交換殺人には向かない夜 / 東川篤哉 / ★★★★☆

ミステリー本面白そうだな…と思って図書館で借りたんだけど、いざ読んでみると叙述トリックに依ってるところが大きくて、あんまり謎解きの楽しさはなかったかな。
そもそもタイトルで交換殺人って言っちゃってるんよ。
でも登場人物のキャラが濃いのと、細かい言い回しが面白くて、コメディ的に楽しめたので満足度は高い。


・百瀬、こっちを向いて。 / 中田永一 / ★★★★★

恋愛短編集。ちょっと切ない感じが良いね。「なみうちぎわ」が一番好きだった。
読みやすかったのに加えて後味がよかったので星5だよ。

百瀬、こっちを向いて。」…根暗男子とはじめての彼女とは偽りの関係…?

「なみうちぎわ」…海で溺れる男の子を助けて意識を失い、5年後に目覚めた女の子。男の子が優しくしてくれるのは、罪悪感なのか好意なのか。

「キャベツ畑に彼の声」…担任の先生が実は作家だった。秘密を知ると好きになる?

「小梅が通る」…わざと美貌を隠して生活する少女と、それでも好きになってくれる男の子の話。


・夢のカルテ / 高野和明, 阪上仁志 / ★★★☆☆

カウンセラーと刑事か夢で繋がる恋愛小説。
カウンセリングの描写の中でフロイト派とかユング派とか、臨床心理の学術的な話も織り交ぜてあって、意外と本格的な内容でちょっとびっくりした。
専門用語を出すのが過剰な気もしたけどな。ぱっと読んだだけじゃ分からなくない?

ストーリー自体は王道系かな。ひょんなことから出会った男女が紆余曲折あって信頼を深めていくみたいなね。
でもなんかこの話、俺でもわかるほどピュアすぎね。

ちなみに僕は大学で臨床心理学のゼミにいたんだけど、そこにいた女性の先輩方、皆さんものすごい美人で、かつ割と闇も深かったぞ。


・ジェノサイド 上 / 高野和明 / ★★★★☆

↑の「夢のカルテ」の作者の代表作(作風が全然違うらしい)ということで読んでみた。
アフリカの奥地で生まれた超人類(進化した人類)に対して、排除するのか、共に生きようとするのか、様々な立場の人間の奔走を描く物語。の上巻。

超人類ってどんなヤツなのかというと、頭が異様に大きくて不気味、そんで3歳なのにRSA暗号を解読できるらしい。
いやーー! ○せー!!!
得体の知れないものほど怖いものはない!
なかなか超人類側を応援する気にならないんだけど、下巻ではどうなるのかね?

下巻はちょうどこの前図書館から借りてきた。2月分の記事で感想を紹介予定。


・嚙みあわない会話と、ある過去について / 辻村深月 / ★★★☆☆

辻村深月の性格悪い短編シリーズ!笑
収録されてる4編中2編は前にKindleで読んだことがあった。
だいたいは、主人公が過去にやらかした(本人はやらかしたと思ってない)ことを相手に根に持たれて、後からどうしようもないやり方で仕返しをされる話。

話の展開が気になる面白さはあるし、はっとさせられる話ではあるんだけど、なんか誰視点に立って読めばいいか分からんのよね。
もうちょっと年取ってから読んだら印象変わるのかなぁ。


・正欲 / 朝井リョウ / ★★★★★

図書館で予約250人待ちの末読むことができた朝井リョウの最新作。
ニッチな性的嗜好を持つ人達が、一般には理解されることはないと諦めながらも、細いけど確かな繋がりを作って生きていく話。

全編通して心に刺さるシーンは色々あったんだけど、とにかく最後の、主人公のうちの一人が逮捕されて、その奥さんが取り調べを受けるシーンが本当にすごかった。

大勢には理解されない性癖を共有して、しっかりと繋がっている被疑者夫妻と、「普通の家庭」を持っていたはずなのに妻との繋がりを失いつつある検事の、噛み合わない会話。
本当に満たされているのはどちらなのだろう? それまでの伏線が合わさって洪水のように押し寄せてくる重いシーンだった。

こうやって纏めてしまうと社会問題の提起みたいな本にもみえてしまうけど、それだけではなくて、本の中には同じ感覚を共有できる人と出会えるという希望がはっきりと描かれているんだよね。暗闇の中から一筋の光を見上げるような感覚。
朝井リョウの数年後に生まれたのは僕にとってはすごくラッキーなことだ。


はい、というわけで1月の読書記録でした。
今月は「正欲」がダントツで心に残ったな。
でもやっぱハードカバーは疲れるわ。文庫本最高!!
 

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