2021年12月に読んだ本まとめ
年末は実家でいろいろ用事をしていたら、全然記事を書く時間がなかったよ。
せめて、今年の読書感想は今年のうちに。ということで急ぎ記事を書いてます。
そういえば2021年は70冊読んだらしいです。こんなに読めるとは思ってなかった! 大満足!
・鹿の王 水底の橋 / 上橋菜穂子 / ★★★★★
前に読んだ「鹿の王」の続編、というか外伝? 医師ホッサルに焦点をあてた物語。
確立されつつある高度な治療法を、考え方の違う他民族にどう広めていくか…というのがテーマ。登場人物が多くてややこしかったけど、なんとかついていけた。
本の中で、動物から作った薬は穢れているから身体に入れたくない。。という人の話が出てくる。そういう主義主張はわかるけど、宗教や政治と結びつくと難しくなってくるわね。
コロナワクチンについても色々な理由で打ちたくない人がいると思うけど、宗教上の理由で…というのはあまり聞かないね。イスラム圏でも、国としては(ハラールには当たらないという解釈のもとで)ワクチンを承認しているらしい。
この本を読んで改めて考えてみると、医学が世界共通で浸透してるのってすごいことだなぁ。
・死亡フラグが立ちました! / 七尾与史 / ★★★☆☆
狙われたら絶対に死から逃れられないという「死神」の謎を追うために、三流オカルト雑誌の記者が翻弄する話。シリアスと見せかけて、案外あっけなく人が死ぬ。まぁそこが逆に面白かったけど、終始ハチャメチャで忙しないストーリーだった。
・愛がいない部屋 / 石田衣良 / ★★★★☆
これはなんだ…。
恋人だったり夫婦だったり、だけど何かしらが足りない人たちの話。
短編集みたいな感じで、舞台はすべて同じマンション。
他の石田衣良の話とはちょっと違うね。読む側も物足りない、でもこれはこれで良かったな…。
・義妹生活4 / 三河ごーすと / ★★★★☆
楽しみにしてるラノベ。発売されたら読むんだよ。
んで今回も神回だったなぁ…。最早言うまでもないか。
ただちょっと情報量多かったかしらね。
今回は、お互いを意識してる義兄妹どうし、それぞれ別の人とも遊んだりしてみたけど結局…みたいな話。さすがに250ページでは収まらんよ。
毎巻区切りがいいのは有難いけど、もうちょっとスローペースでも読者として全然付き合えるのになぁ。でも展開的には次回も面白くなりそうなので期待。
・ぼくのメジャースプーン / 辻村深月 / ★★★★★
ひさびさの辻村深月。
後半めっちゃくちゃ良かった…!
本の中身は、「○○しろ、さもないと××になる」の構文で他者に自由に命令できる(○か×は必ず起きる)という設定。で、小学生の「ぼく」がたった一回の復讐のために○と×に何を入れればいいかを延々考え続ける、っていうすごく緻密で繊細な話。
中盤、説明役の「秋先生」と「ぼく」が能力について語り合う場面は、禅問答としては興味深かったけど、能力の説明のパートとしては情報量が多すぎてやや読みづらかった。でも、その諸々があってからの最終的な命令の内容にはびっくりしちゃった。今月いちばん良かった。
…でもこんな賢い小学生おらんやろ!w
・ペンギン鉄道 なくしもの係 / 名取佐和子 / ★★★★☆
海岸沿いの鉄道のなくしもの係を訪ねるお客さんたちの話。群像劇形式。
ペンギンは、なくしもの係にマスコット的にいるだけ…なのかと思いきや、ペンギンがなくしもの係に住み着いた経緯もちゃんと描かれてた。
僕は初回の骨壺を取り違えた話が、意外性もあっていちばん好きだった。
ぱっと手に取った本にしてはなかなか当たりだったなー。
はい、ということで今回の記事はここまで!
ちなみに実家の用事で時間がなかったというのは嘘で、ポケモンしてました。
あ、用事してたのはホントね。でも時間がなかったかと言われるとそうでもなく…。
来年は、車関係でいろいろ記事を書けそうなのでお楽しみに!
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