2021年10月に読んだ本まとめ

 

こんにちは! minijumboです。

10月の読書まとめです。今月は…11冊! 我ながらすごいペースだ。
あと今月は、続きものをたくさん読んだ。そのせいか実感としてはあまりたくさん読んだようには思えないな。。

んじゃいつものように感想書いていきます。ちょっと長くなっちゃった。来月からは書き方を考え直そうかな…。



・水族館ガール2-3-4-5 / 木宮条太郎 / ★★★★★

先月読んだ1巻が面白かったから連作を借りてみたよ。読んだら次、と借り続けたらもう5巻まで進んでしまった。最新は7巻だったかな?

2。野生イルカとマンボウ。野生生物の保護も重要なミッション。
3。水族館の運営母体を探す極秘プロジェクト。
4。命をつなぐペンギンの物語。群れているようで実はドライ、それでも助け合う。
5。徳島のウミガメ。「皆ウミガメの出産のことしか知らない」本当にその通りだった…。

アミューズメント施設として、研究施設として、動物保護の基地として… 水族館っていろんな役目を持ってて、それでいてお金は有限。難しいバランスの上に成立があるんだなぁ。

2巻か3巻かで、とある研究者について「水族の専門家だとしても人間には詳しくない」と評価されるシーンがあるんだけど、それもなるほどって思った。他人への伝え方がよくないと何も伝わらない。自分にも思い当たる節が…。真剣にお仕事する話って何か感じるものがあるな。

あと…主人公の恋愛のエピソードも見所ではあるんだけど、なんというかこう…もうちょっと派手でもいいんじゃないか?笑



・スプラッシュ マンション / 畠山健二 / ★★★★☆

とあるマンションの管理組合のいざこざを描いた小説。
amazon prime会員だと無料で読めるよ。

主役は同じマンションに住む3人のおっさんと、母性あふれる1人の女性。
管理組合の理事長と揉めたのをきっかけに、「遊び気分で」復讐を仕掛けるっていうストーリー。コミカルな感じだけど読み応えもあった。

面白いのは女の人の包容力。
復讐の対象になる組合理事長やマンション管理業者の社員は、それぞれ心に闇を抱えているんだけど、それをこの女の人にうまく聞き出される、というか、愚痴を聞いてもらって甘えさせてもらうというか…。
これっていわゆる「バブみ」やん。と思ってたら、本当に赤ちゃんプレイが始まって笑うしかなかった。
ストーリーは割とちゃんとしてておっさんの活躍シーンもあったのに、赤ちゃんプレイに全部持ってかれてしまったw

ツッコミどころは多いけど普通に面白かったのでおすすめ度4。



・ペンギン・ハイウェイ / 森見登美彦 / ★★★★☆

図書館で見つけたから借りてみた。好奇心旺盛な小学生の少年と、ペンギンを出せる不思議なお姉さんの話。
このブログで書いたことあったかは忘れたけど、森見登美彦の本は3~4年前にけっこう読んでて、今回久しぶり。この話はたしか映画になってたよね? 映画も気になってたけど未見なんだよなー。

森見ワールドってなんとなく親近感あるんだよね。
放課後のプチ探検のことを「研究」って言ったり、いじめっ子より自分が格上だと思ってたりね。あと主人公(アオヤマ君)のおっぱいへの執着がすごい。笑

お姉さんの謎は結局最後まで謎のままなんだけど、アオヤマ君は研究を続けて将来その謎を解き明かすのかもしれないし、どこかで諦めて普通の大人になるのかもしれない…。どちらも良い未来だと思うな。



・鹿の王 1-2 / 上橋菜穂子 / ★★★★★

友達のおすすめ本。感染すると高い確率で死に至る病「黒狼熱」の謎を追う話。
「黒狼熱」の治療と原因究明に奔走する敏腕医師ホッサルと、「黒狼熱」にかかったはずなのに死ななかった元騎馬兵(騎鹿兵?)のヴァンの2人のストーリーが交差するように描かれている。

お気に入りは、ヴァンが小さな集落で「飛鹿」を育てるシーン。「飛鹿」は架空の動物(鹿)なんだけど、モホキっていう植物が苦手で近寄らないとか、足の開き方が狭い仔鹿のほうが将来大きく育つだとか、細かいエピソードがリアル。架空の動物の話なのに、頭の中に景色が浮かんできた。
大自然の中での暮らしが丁寧に描かれてるのっていいよね。ブレワイとかゴールデンカムイとかと同じ。

それと、特に2巻での、「黒狼熱」対策のワクチン接種の話も、このご時世なこともあって尚更リアルだった。
得体のしれないワクチンを打つことに抵抗がある人の描写や、副反応、アナフィラキシーの描写もあった。この本が出た当時は世界で大流行する感染症なんて僕らからすれば想像上の話だったわけだけど、今の時世、身近に存在する話だ。そして違和感なくストーリーが入り込んでくる。作者の想像力すごいな。



・ままならないから私とあなた / 朝井リョウ / ★★★★☆

久しぶりの朝井リョウ枠。これはもう5年くらい前の本だけど読んでなかった。

合理性を重視する天才少女と、合理化にちょっと疑問を持つ普通の女の子の話。考え方が違うからこそ一緒にいる意味がある。
あらすじは省くけど、ラストで合理性少女が言う印象的なセリフだけ引用するよ。

『合理性によって省かれる人間的なものはいっぱいあるかもしれないけど、これまでになかった新しいものに、人間的な何かが宿る。そうやって巡ってきたんだよ、今までも。私達だってその一部でしか無い』

これは本質的なメッセージ。合理化や自動化が進んだとしても、人間の心が貧しくなるわけではないし、チャンスが失われることも新たなチャンスが手に入ることもある。
そもそも、現実は1通りしか存在しないから、たらればの話には何の意味もない。僕はそんな意味だと解釈した。

たとえばコロナで出掛けられる機会が減ったけど、かわりに新しいお家趣味が見つかったり、オンライン面接が普通になったからかえって転職活動がやりやすくなったりとかね。良いことも悪いことも同じように起こる。

でも、途中まで無駄や手間の大切さを説いているかのようなこの本こそが、実は「時系列を飛ばし飛ばし書きつつ、それぞれのエピソードが最後に繋がっている」という無駄のない構成になっている、というのはちょっと面白い。何の未来とも結びつかない、ましてや言葉で他人に伝える価値もないような無為な時間こそ大切にしたい……なんてな。笑



・時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 1-2 / 燦々SUN / ★★★★☆

こちらも久々のラノベ枠。Twitterの広告でめっちゃ出てくるアレ。友達が貸してくれた。

まぁ面白かったかなぁ。ヒロインは大体タイトル通りで安心した。
でもこれ生徒会モノだったのか…。しかも俺ツエー系なのか…。ちょっと予想外。

とにかく登場人物のキャラが濃い。一人ひとりバックグラウンドがわかる描写が入ってるのは読んでて面白かったな。特にマリヤさん…もっとマリヤさんと絡んでくれ…。
全体的に情報量多くて、要素盛りすぎ感はある。要素というかページ数に対して発生イベントが多いのか?
あと文中でおっぱいがどうとか書いてるくせに挿絵がエロくないじゃん…とか思ってたけどカバー裏になかなかすごいの書かれてたわ。(カバー下ではなく本当にカバー裏だった)

でもやっぱり時代は義妹だな。義妹しか勝たん。



うーん。クソ長いな。まとめ記事なんだからもっとコンパクトに纏めたい。

最後まで読んでくれた人どうもありがとう!


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