2021年8月に読んだ本まとめ
こんにちは! minijumboです。
今月の積ん読消化記事です。8月は9冊読んだ。
週2冊ペースなら履歴書に趣味:読書って書いていい気がするな。
ただ通勤電車で読んでることもあって、一冊一冊をちょっと流し読み気味。
家で読む時はちゃんと読んでるんだけどね。みなさんは感想を流し読みでどうぞ。
・ゴールデンスランバー / 伊坂幸太郎 / ★★★☆☆
平凡(?)に生きていたある男性が、ある時突然首相暗殺の濡れ衣を着せられ、正体の見えない悪役から逃げ回る話。600ページ声の超大作。
伊坂幸太郎の本を2冊読んだ限りでは、この人の本は伏線回収を楽しみながら読めばいいと思ってるけど、今回はあまりにも綺麗に回収されていてもはや安心感すら覚えてしまった。
敢えて回収されてない伏線もありそうだけど、僕はそのへん完璧を求めて読んでるわけじゃないから気にならなかった。
あと、はじめの100ページがめっちゃ辛かった…。しかもはじめの100ページでだいたい結末は提示されてるんだよな。これ最初を飛ばして4章から読んだらどんな感想を持ったんだろう? めっちゃ気になるけど、記憶をなくさない限り試すことができない。
・イダジョ!研修医編 / 史夏ゆみ / ★★★★☆
前Kindleで読んだ本の続編。前回は医大編で、今回は1ステップ進んで研修医。
ちょっと地方寄りの総合病院で、多忙を極めながらも少しずつ医者としてできることを増やしていく話。
しかも研修医しながら出産育児する話になって、ますます多忙になっていく。ただし、多忙なことは事実としては書かれながらも、その辛さや疲労感についてはドライに取り上げられていて、読みにくさはなかった。いや、自分が実体験できない類のものだから尚更そう感じるのか?
医者としても、その場での役割を見極めて自分のできることをする姿勢が描かれていて、そこは医者に限らず大事だよなーと思った。すごい子や。
にしても旦那さんアメリカってすごいなー。強さを感じる。全体的に主人公の決断はエネルギッシュなものが多い。そういう話は読んでて楽しいよね。
・スロウハイツの神様(上) / 辻村深月 / ★★★★☆
ついに辻村深月の代表作を読むときが来た!
この本は、芸術家が共に住む「スロウハイツ」で、7部屋の住人が交流する姿を通して、それぞれの人生観や作品への向き合い方が描かれる。劇作家の赤羽環、小説家のチヨダ・コーキ、コーキの編集者の黒木智志などなど…。
同じ屋根の下で物語となると、人間関係の変化が焦点になってくると思うのだけど、上巻では各登場人物の過去にまつわる話が多く、面白いところに入っていくための伏線?みたいな感じだった。今のところ気になるのはスーかな。赤羽環が主役なのだろうけど、まだイマイチ影が薄い感じ。下巻がどういう展開になっていくのか全然予想できない。
下巻は図書館で予約待ちなので、読むのは借りられた後。楽しみだなー。
・スロウハイツの神様(下) / 辻村深月 / ★★★★★
良かった…。通勤電車で読み始めたんだけどその日は仕事が手に付かないくらいストーリーに入り込んでたし、せっかく図書館で順番待ちまでしたのに結局読後に本屋で買ったくらい気に入った。
下巻のメインキャストは3人。まずはスー。全編通して、スーと五十嵐くんの話が何故か一番心に刺さったわ。依存から離れる決断ができる時点でもう強いよね。最後庇護欲をそそられる彼氏と一緒にいて、自立してるところでちょっと救われた。
次は赤羽環。やっぱりこの人が裏でいろいろ動いてたんじゃん。ていうか相当コーキのこと好きだな。まぁここまでの展開は読めた。
最後はチヨダ・コーキ。この人は最初から全部知ってたのか…! 正直ここまでは予想して読んでなかったからまじでびっくりした。あんまり詳しく書くとマジのネタバレになっちゃうからやめとく。みんなにも本当に読んで欲しい。
余談なんだけど、僕が辻村深月の本を読むようになったのって、前職の先輩が業務日報のひとこと欄で「スロウハイツの神様」をおすすめしてたからなんだよね。
当時もこの本は図書館で予約待ちになってる人気本で、代わりに最初に読んだのは「太陽の坐る場所」だったかな。ちょっとだけ感想について話した。
その先輩はその後急に会社を辞めてしまって、連絡先を交換していなかったからもうお話することはできない。なんなら僕も転職したし。
今こそその先輩と話したいな。もっと仲良くなれる気がするのに…。素敵な本を紹介してくださってありがとうございました。
・あの頃ぼくらはアホでした / 東野圭吾 / ★★☆☆☆
最近、友人に朝井リョウの『時をかけるゆとり』という本を勧めたんだけど、その時に『時をかけるゆとり』のAmazonレビューを見てたら、「東野圭吾のほうが面白い」と書いてる投稿があったので、じゃあ読んだろやないかと。
んー、読んだけど微妙だった。
でもレビュー投稿した人の言いたいこともわかる。東野圭吾の本は、起きた出来事自体がちょっと派手(ていうか軽犯罪なんだよな。時効だけど)で、それを本人が淡々と書いてる感じ。朝井リョウの本は、僕からしたら出来事自体も面白いと思うけど、書き方でそう魅せている部分が確かに大きい。僕は後者の方が面白いと思った。レビューの人は逆だったんだね。東野圭吾の他の本を読んでみるかどうかは迷い中。
・娼年 / 石田衣良 / ★★★★★
娼夫をする少年の物語。でもただのエロ本とは違う。
作者は不本意だと分かった上で言うけど、こっそり読むのがいいんだよな。というより僕にはこの本の感想を語れる背景がないし、それを語れる友達もいない。ただ憧れるだけ。
・レインツリーの国 / 有川浩 / ★★★☆☆
図書館でたまたま見つけて借りた本。耳に障害のある女性と健聴者の男性との恋愛の話だった。
障害の話が多くなりつつも、あくまで一人と一人の関係性の話として書かれてたのは良いなと思った。あとがきを読んでもそう書かれてて、なるほどな。となった。
でも話自体は普通というか、淡白で読み流しちゃうような感じ。有川浩といえばドラマ化された「空飛ぶ広報室」も昔読んだけど、あれも淡白な印象を受けた。ドラマは面白かったけど。
あと、男性の作家さんにしては薄味の文章を書くよなぁと思ってたら女性だった。
・完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込 / 若林正恭 / ★★★★☆
以前「何様」て本の解説をこの人が書いてるのを読んで、ご本人の著書も読んでみたくなって図書館で予約入れていた。やっと順番が回ってきたので読んだけどなかなか面白かったな。
ちなみにゲラゲラ笑う感じではない。いわゆる自分語りというやつ。書き方は淡々としているんだけど話が絶妙に気持ち悪い。でも共感できるあたり俺も自意識おばけなんだろうなぁ…。
・問題解決トレーニング アタマがよくなるビジネス50題 / 西村克己 / ★★★☆☆
会社の人が良い本だったと教えてくれたので…。
ビジネス書は(モチベーションを作るのが難しいのもあり)総じて読みにくいけど、この本は問題形式なので比較的読みやすかった。
けどなかなかクセ強かったなー。
大体は混沌とした現場の事例が出されて、回答は「そもそもに立ち返って考えるべき」みたいな。僕は手を動かすのが好き、というか下っ端しか経験したことないから、あれこれ考えるよりもまずは手を動かせ!できる範囲でとにかくやれ!みたいにやっちゃうんだよなー。
まぁそれを変えたくて転職したんだけどな。
でも僕にとっては、「そもそもに立ち返る」とか「一旦整理する」みたいなアバウトな話じゃなくて、整理するためのマトリクスの書き方とか、そういう実際に使える手段のほうを知る必要があると感じたな。心持ちだけでは仕事は進まないのでね。今度別の本も探してみよう。
はい、というわけで8月の積ん読消化記事でした。
需要あるかは知らないけど9月も記事書くよ。もう1冊読み終えてるから。
※現在の積ん読:12冊
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