普通二種免許を取得した話


こんにちは! minijumboです。

GWに、普通二種免許を取得しました!

普通二種の教習ってどんなことをするのか? ダイジェストでご紹介。
ダイジェストといえど結構長くなりました。ゆっくりしていってね!



□普通二種免許とは

そもそもこの免許は何か? 「運転でお金をもらうこと」に対する免許。実例でいうと、タクシーと代行運転をするのに必要になる。
ちなみにバスの旅客運転はできない。バスは大型二種免許が必要になる。

教習するのに使うクルマは普通一種のと同じ。僕が行った教習所はカローラアクシオだった。
クルマが同じなら教習時間も少ないのかと思いきや、学科19時限、技能18時限もある。(準中型5tの場合)
一種免許の復習的な内容も多いけどね。取得には1週間くらいかかる免許だ。

そんな資格を、転職する気もないのになんでわざわざ取ったのか…。

運転上手いって自慢できるかと思って…笑


□「自己紹介」

27歳。免許取得後8年目。MT車には普段から乗っている。

システムエンジニアをしているが、激務でやりがいを感じないため、全く違う業界に転職しようとしている。まだ転職先のタクシー会社は決めていない。

…という設定。
正直なところは「趣味で教習受けに来ました」だけど、それを教官に言うのは失礼かなと思って、転職志望ということにしといたわ。


□技能教習ハイライト

■所内・鋭角

二種免許の代表的な課題といえばこれ。鋭角な曲がり角を通り抜ける。

参考程度に図をつける。
図が微妙なのでそのまま通れそうに見えるかもしれないけど、実際には切り返しをしなければ通れない。切り返し3回までは減点なし。

内側がハマると抜け出せなくなるので、外側を攻めるほうがやりやすい。


①左側ギリギリに寄せて進入。コーナー内側の延長線上に前輪が来るあたりでハンドル全切り。



②そのままギリギリまで前進。(ボディの端ではなく、タイヤが触れなければOK)


③後方確認をしてから、反対側にハンドル切って後退。


④前進。左前をクリアできそうならそのまま出る。自信なければもう一回切り返せばOK。


切り返し回数は、教官の中にも1回派の人と2回派の人がいた。
1回でクリアして自慢したくなるところだけど、僕は本番は安全策でギリギリを攻めずに2回切り返した。

そもそもこの課題において切り返し回数は本質ではなく、注意すべきなのは、
「切り返しでバックする時に後方確認を忘れないこと」
なのだ…。


他には、S字バックとか、パイロンで幅を狭めたクランクなんかも練習した。検定には出なかったけどね。

正直、自分の車両感覚は思ったよりも鈍感だった。
直接見えない部分をギリギリまで寄せきれない。

教官も「カローラは丸っこくて難しい」って言ってたけどね…。

教習中、気になる時は車を止めて「降りて外から見ていいですか?」ってお願いして、いろいろお勉強させてもらった。いい経験ができたと思う。


■路上・転回

道間違えちゃった!てへぺろ☆…を想定した課題。
普通なら回り道すればいいけど、賃走中だとメーターが回っちゃってお客さんが損をするので、さっさと転回して本来のルートに戻る必要がある。

転回にも2パターンある。

・中央分離帯のある道路では、右端に寄ってから転回。

・中央分離帯のない道路では、左端に寄ってから転回。

自然にやってることだけど、ちゃんと考えたことなかったな。

転回するときは他の交通を妨害しないように注意する。
検定で補助ブレーキ踏まれたら一発アウトだからね。妨害と歩行者保護はめっちゃ注意した。
安全確認、漫然とやってると見落とすし、何回も確認してると永久に発進できない。
教習所で教わる手順には合理的な意味がある、ということがよく分かった。


■路上・停車

お客さんの乗降を想定した課題。一種の卒検にもある課題だけど、二種では回数が多い。
僕の受けた卒検では、開始終了以外に4回停車した。

この課題では、発進停止の操作の他に、駐停車禁止場所を避けられるかをチェックされる。

・横断歩道のあたりで停めてください→前後5mを避ける

・バス停で停めてください→周囲10mを避ける ※反対車線にあるバス停にも注意!

あとは標識のポールを乗車希望お客さんに見立てて、「ポールに後部ドアを合わせて停車してください」という課題もある。
ドアの真ん中を狙って止めるのは意外と難しかった。そもそもドアの真ん中とポールが揃ってると思ってた位置が、実際はズレてるっていうね。


■シミュレータ

技能教習18時限のうち5時限は、セガが作った3画面のシミュレータを使用。
夜間、悪天候、危険予測などを体験する。

グラフィックは結構綺麗で、ワイドな画面で左右の確認までシミュレーションできる。斜め後方は見えない。
あくまでリアルなのは画面だけ。ハンドルやペダル、シートへのフィードバックは無し。ゲーセンにある頭文字Dの筐体に近い。

これ、教官の話によると、9割くらいの人が画面酔いするらしい。
教官も酔ってしまうので、自分でお手本を見せることはせずに全部生徒に運転させているとのこと…笑


■シミュレータ・先急ぎ運転

シミュレータの中で乗車してきた女の人から「もっと急いで!」と怒られながら運転する科目。もちろんシミュレータワールドなので、子供の飛び出しやバイクの飛び出しなど何でもあり。ひたすらSAN値が減る。

ちなみに現実の話、30分かかる道(一般道)を急いだところで、2分くらいしか時間短縮できないらしい。せいぜい信号1~2回分ってところか。ハイリスクローリターンだね。


□学科教習ハイライト

■一種の科目

二種の学科試験問題は、二種専門の内容のほかに、一種の範囲からも出題される。

免許持ってるんだから当然知ってるよね?な内容。
正直細かいところは忘れてるので、復習する時間があるのはありがたい。
もちろんその分お金は払ってるわけだけど…。

一応、教習中に見るビデオは二種専用。(セドリックタクシー乗りの吉田くんが出てくる)


■二種免許のみの科目

二種の学科試験問題は、大型/普通で共通なので、普通二種で受験する場合もバスに関する問題が出るよ。

・タクシーの運行距離と運行場所の制限について

・旅客自動車は乗客がいないときは喫煙OK (都道府県の条例によってはNGかも)

・路線バスは夜間走行中ルームランプを点ける必要がある (言われてみれば当然)

そういえば昔、誰かから「走行中にルームランプ点けてると違反になる」って聞いた気がしたけどあれ嘘だったな。
(明確には禁止されていないが、状況によって安全運転義務違反になる可能性がある)


■二種免許ドライバーの事故率

ちょっと衝撃。二種免許を持っている人の事故率は、一種免許の8倍だという。

言わずもがな、二種免許ドライバーは過酷な条件で運転をしている。

僕は旅客営業を始めるつもりは今のところないけども、いい加減な運転をして事故を起こさないように本当に気をつけよう。


■応急救護措置

ダミー人形を使って応急救護の練習をする時限。地獄の6時限連続教習。

一種では、胸骨圧迫・人工呼吸・AEDくらいだったかな。
二種ではこれに加えて、止血法の実践と、いろいろな症状(腹痛、けいれんなど)への対処法を勉強した。

そこでだいたい必要になるのが、止血用の三角巾と保温/クッション用の毛布。
ビデオを見てると、登場人物がどこからともなく三角巾とか毛布とかを持ってくる。各所で「そんなんあるかいな」というツッコミがw

…教習を受けたあと、買ったよね。ガーゼに三角巾、アルミの保温マット。
緊急時に「もしアレがあったら…」て後悔したくないもん。
最低限、トランクの下の工具入れスペースに入る分だけね。
アルミマットはクッション代わりにはならないんだけど、自分の車にはモルカーの特大ぬいぐるみが乗ってるからそれで大丈夫だろうww


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はい、そんなこんなで過密スケジュールをなんとかこなし、免許取得の運びとなりました。

運転スキルは多少向上したと思うし、なにより以前よりもゆったり運転するようになった。
事故を起こさないための安全確認と心の余裕、絶対忘れない。


ちなみに取得にかかった費用は27万円でした( ゚д゚)

 

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